病は気から 2

「病は気から」と言われますがどういう意味でしょう?

 

一般的には「気持ちの持ちようによって病気は良くなったり悪くなったりする。」という感じで使われているように、現在では気持ちという意味が強いのですが、東洋医学でいう「気」という本来の意味があったと思います。

 

東洋医学的に病の状態は

1 風邪(ふうじゃ)などの邪気という「気」に冒され、恒常性のバランスを崩す。

2 何らかの原因で「気」の流れに乱れが生じ、恒常性のバランスを崩す。

 

1は今でいう、ウイルスや細菌による感染だと思っていただければいいと思います。

 

2の「気」の乱れは、極めて強い感情(気持ち)や弱くても長く持続する感情(気持ち)の偏りや、栄養の過不足、そして環境要因によって起こります。これは生活習慣病、内臓疾患、自律神経失調症そしてうつ等が考えられます。また「気」の乱れは筋肉の強弱にも影響を与えます。筋肉の強弱は体の姿勢のバランスを崩し、体の痛みの原因にもなります。

 

1は現在の医学が最も得意とする分野で、この発展によって人間は長寿を手に入れました。しかし、2の問題に関しては決定的な解決策はないままです。というのも、2の問題は個人の個性と深く関わるからです。「気持ちの持ち方」、「食事の取り方」、「生活環境」、「仕事」などです。それは薬によって症状は軽減できても、その個人が問題を解決しなければ治らないのです。「気」というものは生き方を反映するものだと思うからです。

 

「病は気から」という言葉には「気持ちの持ちようで病気は軽くなる。」といった単純なものではなく、個人の「生き方」によって病気になったり、治ったりするという意味だと思います。