疲れとは 4

疲れに関して話をしてきましたが、「私は疲れていない。」と思う方もおられると思います。

 

本当に疲れてない方もいれば、「疲れた」という感じがないため疲れがわからない方もおられます。

 

「疲れた」は脳が疲れたというアラームです。「すべての疲労は脳が原因」梶本修身著 P25)

 

そのアラームが働かない人はどうしてでしょう?

 

一つは、人間が前頭葉が大きくなったために意欲や達成感によって、疲れたをマスキングしてしまうからです。(「すべての疲労は脳が原因」梶本修身著 P26)

 

もう一つはランナーズハイといった現象で言われている、エンドルフィンが脳内で出て「疲れた」を消してしまうこともあります。

 

今の時代、そのアラームがない方が有意義で、楽しそうな人生を送れそうですね。

 

しかしアラームを消すということは、それを気がついた時には全てが手遅れになるといった危険性があります。

 

だからアラームを感じずに日常生活を送っていることは危険なのです。

 

そして、よく話題になるエンドルフィン(とりわけβエンドルフィン)についてです。

 

いいことづくめなことを言われていて、多幸感、鎮痛、免疫力を上げるといった効果を狙って、エンドルフィンを増加させようというようなことが言われています。

 

しかし本当に増加しているかも怪しいですし、ある物質が体内で増加するということは決して正常な状態ではないといことを理解しなくてはいけないと思います。

 

βエンドルフィンは痒みを増強させます。アトピーの人はこのβエンドルフィンの値の上昇が見られるという報告があります。

 

免疫力を上げるという話ですが、βエンドルフィンはT細胞を増加させます。

 

このことから免疫力を上げるという話になるのですが、花粉症の原因は認識異常のあるT細胞によって引き起こされます。

 

もし、その認識異常のあるT細胞が増加すれば花粉症の症状はどうなるのでしょう?お分かりになりますよね?

 

人間は正常であれば体内の環境をある一定の範囲内に保とうとします。この考えは西洋医学であろうと東洋医学であろうと同じです。減ったものは補い、過剰なものは減らす。

 

効果を狙って良いと思われるものを増やしたり、摂取する傾向がありますが、それよりももっと大切なことがあります。

 

それは、体内環境を保つ役割の視床下部を労わり、疲労をとり、正常に働かせることです。その上まだ必要なものがあれば補ってあげるといいと思います。